ビックバイク ライセンス ストーリー

大型自動二輪免許取得記

なぜ大型なのか?
以前マジェスティに乗っていましたが、数ヶ月前妻とタンデムしている最中に Uターンでバランスを失い転倒。対向車がこなくて助かりましたが、 そのときに右腿の筋を痛めてしまいかなり苦しい思いをしたんです。 当然後ろに乗っていた妻も倒れてしまったのですが、(妻は怪我なし)そのときの言葉が
「やっぱりバイクはあぶない・・・」
いままで週末には楽しく夫婦でツーリングに行っていた日々が音をたてて崩れていったのです。
「これではいかん、もっとバイクの運転を基礎から勉強しよう!」
これが大型自動二輪免許取得のきっかけとも言いましょうか。 大型自動二輪免許取得するとやっぱり安心感が違いますよね「自分は大型を持っている」という心の余裕にもつながりますし、無理なすり抜けや追越などしないようになるかな?なんて。なによりも大型自動二輪免許取得に理解を示してくれた妻に感謝です。


日曜日入校式

当日は晴天、コースでは車の急制動のスリップ音やエンジンのうなる音が響いていました。
こんな音を聞くだけでドキドキしてきます。
前日に事前審査を済ませておいたおかげで、すぐに入校式会場です。
怖そうな校長代理があいさつを済ませ(この人だけは教官に当たってほしくないタイプ)
2輪教習生だけ2輪セーフティゾーン(教官、学生の待合室)へ移動
教習のための服装や靴の注意、1段階、2段階(最近では2段階にまとめられている)の説明を聞く
中型免許から大型自動二輪免許の場合は学科試験免除で12時間で修了です。
続いて予約の取り方やキャンセル方法などを聞いたのですが、最近は全てコンピュータで予約をとるんですね。
昔は電話をかけまくって予約をとったもんですが・・・・
再び入校式会場に入って今度は運転者適性検査を受けました。
ひたすら三角マークを書きまくったり、同じマークにひたすらチェックしたり、引き算をひたすらしまくったり
(実は引き算が一番苦手だった。理数系はだめなんですよね)とにかくひたすら何かをする検査をさせられました。
こんなもんでどうやって運転の適正がわかるのか?さっぱりでした。結果は後日のようです
最後に予約用のカードを受け取って解散です。
早速教習を受けようと予約機にカードを入れたのですがなんと土日はすでに予約がいっぱい。
仕方なく月曜日の仕事が終わったあとの2時間を予約入れたのでした。

月曜日1、2時間目

教習車は「HONDA CB750」でした。中型はCB400だったのですが車格はそんなに変わらなかったように思います。
「意外と操作しやすそう」っていうのが第一印象でした
さっそく教官から鍵を渡され、ゼッケンを付けるように指示されます。1段階は赤のゼッケンです。
まず簡単にその本人の技量を見るというのでしょうか、外周を廻り始めました。
中型は持っていたのですが、ギア付は久しぶりでシフトを変える感覚がやけに新鮮に感じました。
それにしてもこの「ちんどんや」のような電飾はどうにかならないものでしょうか。
やたらチカチカ光ってるもんだからウインカーを間違えて出してしまっているようでとても気になりました。
ちょっとした広場へ移動して手押し8の字と倒れているバイクの引き起こしをしました。
引き起こしは「腰ではなく足で上げるように」と何かの本で読んだことがあったので
両方とも難なく出来ました。思ったよりも「意外と軽い」印象を受けました。
2時間目はやたら飛ばす教官でした。(実はこの時の教習が一番楽しかったような気がします)
「俺の後ろについて来れるならついてこい!」ぐらいにどんどん飛ばしていきます。
もうウインカーなんて出す暇無いぐらいです。8の字もクランクもブイブイいわせていくのです。
挙句の果てに3メートル幅の道でいきなりUターンです。
私の後ろの教習生はバランスを失いこけていました。(内心“勝った”なんて不謹慎なことを思ってしまいました)←勝ち負けは無い
とにかく走り回っている間にあっという間に時間が過ぎていていってしまい教習終了時間となってしまいました。
この教習の目的はなんだったんだろうか?

火曜日3、4時間目

昨日に引き続き2時間教習を実施です。
2時間もやると汗びっしょりで、メットのなかも、シャツも気持ち悪い思いをして昨日は帰りました。
そんな教訓を活かして今日はメット内バンダナ作戦にしました。汗をバンダナに吸ってもらおうというこんたんでしたが、
1時間目を終了した時点ですでにバンダナは汗の吸収力の限界に近づいていました。(太目の人は汗っかき?)
教習内容は初めて1コースを廻らせてもらいました。何回か走った後「もう覚えた?」って聞かれましたが(そんなに覚えが早かったら教習所来んわい)
と思いながら「まだ覚えられません」と正直に言ったのでした(ここで「覚えました」といって優秀な教習生と印象付けたっかたが、残念!)
でもひとつ誉められたことがありました。
一本橋で19秒のタイムを出したとき(大型は10秒以上でなるべくゆっくり渡らないといけない)「鈴木さんは公安委員会で一発受験しても大丈夫じゃないか?」
なんて言われてしまったのです。教官から「公安員会で一発受験」なんて言葉は最高の誉め言葉ではないでしょうか。
とてもうれしい思いをした教習でした。(^o^)丿
でもウィークポイントも指摘されてしまいました。というのは「コーナーで倒しすぎ」らしいのです。
自分では「よし、コーナーは決まった!」なんて思っていると後ろからピーピーされてしまい「鈴木さんコーナーのスピードが速すぎますよ」
なんて言われる始末。でもこれがきっかけで、丁寧にコーナーを走るように心がけることができました。

木曜日5、6時間目

今日の5時間目が1段階最後の時間です。この時間の見極めで合格もらえれば1段階終了です。
前回指摘されたコーナーのスピードを気をつけて走ることを心がけてなんとか1段階の見極めを合格もらい修了しました。
1段階ではバイクの基本的な特性を理解し適切な方法で操作が出来るかを見るものなのでコースは覚えてなくてもOKです。
やっと中型免許の感覚が戻ったところでしょうか。
さていよいよ6時間目2段階に突入です。2段階ではゼッケンの色も変わりグリーンへ昇格です。
赤ゼッケンからするとちょっと優越感にひたれます。しかし2段階だけに、コケたり下手なミスは恥ずかしくてできません。
嬉しい反面少し気が引き締まります。2段階からはコースをばっちり覚えなければなりません。
これがまた1度には覚えられないんですよね。ただ順路だけならまだしも、それに後方確認、側方確認、ウインカーのタイミングや周りの道路状況の把握なんかが入ってくるので、もう頭の中はパニックです。
とりあえず今日の教習はパニックしたまま終了してしまいました。教官からは「コース覚えといてね」といって白紙のコース地図を渡されて終わりです。
とりあえず最後に1コース2コースとも忠実に写して明日にそなえます。

金曜日7、8時間目

2段階に入ってから2時間目です。
なんとかイメージトレーニングでコース地図とにらめっこしたおかげでコース間違いは無くなりましがやっぱり安全確認がおろそかになるんですね。
コース、コースって思って走っていると後ろからまたピーピーって教官に呼ばれます。「やっぱりコーナーが早いんだよね。もうすこしゆっくり丁寧に曲がらないと。」
とご指摘あり。そーなんですよね、どうしてもクセが出てしまうんですよね。注意、注意。
でもコースは1コース、2コース共、なんとか覚えてきました。あとは安全確認ですね。
教習とは直接関係無いのですが、職場近くでバイクと車の右直事故を目の当たりにしました。自分も気をつけなければと思う瞬間でした。

月曜日9時間目

今日もコース確認を含め1コース、2コースともまあまあ周れたのではないでしょうか。
教官からは細かいところ(特に安全確認のタイミング)の指摘が多く覚えなければいけないところが多くて大変です。
あんまり細かいところを指摘されると、ごく基本的なところを忘れてしまうんです(ミスコースやポンピングブレーキなど)。
とりあえず今日は1時間なんとか無事終了です。

水曜日10、11時間目

今日はシュミレーター教習でした。
通常2輪は仮免許制度が無いので、実際の街中をシュミレーターで体験するわけです。
シュミレーターって言うだけあってゲーム感覚で出来るのかなと思っていたら大間違い。
シュミレーター室に入ると大型のモニターとHONDAのロゴが書かれたタイヤなしのボディがデーンと鎮座しています。
なんとこれだけの機械で1500万だそうです。え〜?と思いましたが動きを見て納得。
ゲームセンターのバイクゲームとは大違い。なんと油圧制御でブレーキや加速につれてボディが動くんです。
へーって感心しているのもつかの間、「乗ってみてください」の掛け声。
よっしゃ!ゲームならこっちの物と思って5分近く基本コースを練習してからバーチャル空間の街中へ、
シュミレータの中はとんでもなくマナーの悪い運転手ばかりで次から次へと無謀運転者が飛び出してきます。
挙句の果てには信号待ちで停車中に後ろから追突される始末。これじゃ避けようもないです。
そうこうしているうちに急に気分が悪くなってきました。本当に吐く寸前です「すみません気分悪いんですけど・・・」って言うことで
コース途中にして断念してしまいました。どうやら頭の中では走行しているのに三半規管が遠心力を感じないために気分が悪くなるようです
11時間目は回避の練習です。教官が赤と白の旗を持ち時速30kmで直進後、白の旗が出たら右へ回避、赤の旗が出たら左へ回避する練習です。
急に出されると思ったように回避できませんよね。教官もいじわるで左側へ旗を出しているのに白色の旗出したりするんです。やっぱり人間って旗の色より出された方向へ曲がってしまうものですよね。
でも転ばなかっただけいいかな?最後に急制動とスラロームのタイムを計って終了でした。タイムはまずまずで合格点でした

金曜日12時間目

これでいよいよ最後の教習時間となりました。(というのは教官から「みきわめ」をもらったらの話)
教官から「鈴木さん検定で何か不安な箇所はありますか?」と最初に言われたので、お!もしかしたら今日で本当に見きわめをもらえる?なんて頭をかすめました。
しかしここで邪念を出したら必ずしっぺ返しが来る可能性があるので、ここでは謙虚に「全て不安なので1コース、2コースともまわらせて下さい」と願い出る。
一応、1コース、2コースとも周ったが、走行区分(キープレフトしてから左折の為に寄せる部分と最初から左に寄っていていい部分)があいまいなため注意をうける。
しかしあとはだいたい合格点をもらったのでコースの復習をして月曜日の検定に備えることにした。

月曜日 卒業検定

今日は卒業検定、土日と2日間もブランクがありましたがなんとかコースは覚えたのでたぶん大丈夫でしょう。それにしてもこの緊張感は久しぶりです。
8:30には第3教室集合です。そこで検定の諸注意があります。この諸注意がくせもので今までの教習で習っていないことまで注意がある、と言うよりも今までの教習時間で習ったことよりも細かいことまで試験中止・減点注意事項に入っているのです。(乗降時その他)
挙句の果てに説明した教官は「これは注意事項であって今聞いたことは忘れてください。普段の教習通り走行すれば合格しますよ」なんて言うんです。だったら最初っから説明すんなよなんて思ったのでありました。
ひととおり注意事項が終わると2輪セーフティゾーンへ集合です。そこで今日のコースと検定順番を言い渡されるのですが、なんと1番になってしまい、かなりショックです。でもやるしかないですよね。腹を決めて検定用のゼッケンをつけます。
ちなみにコースは2コースです。もう心臓バクバクで心の準備もできないまま検定開始です。
乗車→ならし周回→外周→波状路→急制動→一本橋→スラローム→クランク→8の字→踏み切り→坂道→障害物→降車



なんとか検定中止にはならず降車まで行きましたが何が減点されているか結果が出るまでわかりません。
結果が出るまで待合室で待つのですが、とにかく祈るのみです。
15分ほど待っていよいよ検定教官の登場です。結果は・・・・・・・“合格”でした。点数は85点だったので自分的にはまず満足です。
午後から卒業式です。その前に合格者の昼食はなんとバーベキューのサービスがあるんです。粋な計らいですね。しかし年休は午前中しか取っていないので私としては早く書類をもらいたいところです。
その後卒業式で書類をもらい大型自動二輪の実技教習は終了したのでした。